芸術に関する精神的考察

KYOTOGRAPHIE KG+写真家集団「WOMB」(上田正美、川崎梨乃、カリーナ・レオナード、甲本紗奈)10周年記念展(2024年4月26日開催)

KYOTOGRAPHIE KG+ Photographer Group WOMBの10周年記念展は、見逃せない展覧会として丸を付けていた。WOMBのミッションは、女性的なまなざしを提供しながらも、子宮の機能を身体中心ではなく、隠喩的かつ拡大的に捉えているように思えたからだ。2013年9月から写真誌『WOMB』を発行している日本人女性写真家の小さな集団であるWOMBは、"まだ誰も知らないもの、ものが生まれる(育つ)場所 "をイメージしてグループ名と雑誌名をつけたという。幸いなことに、私は2人の写真家に会うことができた。KYOTOGRAPHIEでの多くの経験の中で、この写真展はハイライトとなった。正直なところ、期待以上に刺激的でやりがいのあるものだった。

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ヴァレンティーナ・ベニーニ - 脆弱さのダンス(2024年アルル・フェスティバル・オフ)

レ・ランコントル・ダルル・デ・ラ・フォトグラフィーを見るためにフランスの美しいアルルに滞在していた間、私が最も楽しんで訪れた展覧会のひとつは、フェスティバルにはまったく参加していなかった。その代わりに、ヴァレンティーナ・ベニーニの個展「Dancing Vulnerability」があった。

Back to the Garden at Candy Live Jazz in Kyoto (April 17, 2024)写真提供:クリストファー・ペラム

キャンディ・ライブ・ジャズ・イン・京都のバック・トゥ・ザ・ガーデン(2024年4月17日)

京都に来て2日目の夜、西村琴乃(アルトサックス、ソプラノサックス)、柳原由佳(ピアノ)、池田あゆ子(パーカッション)のトリオを観に祇園のキャンディ・ライブ・ジャズに行った。誰一人として馴染みのないメンバーだったが、冒頭から彼らの...