そして運命的なことに、シニッカはこの夜、ノルウェーからのツアーで、1971年創業の歴史あるジャズ喫茶&ライブハウス「もっきりや」に出演していた。西日本で彼女に出会えたのは、ありそうでなかったのと同じくらい幸運なことだった。シニッカは、39弦のカンテレ(テーブルの上に水平に置かれたハープの一種)を使って、森のフィンランド人の伝統音楽にインスパイアされたジャズ風の曲を演奏する。
シニッカの歌声は鐘のように澄んでいる。しかし、彼女の声の清らかさと、楽器の鈍い音色と相まって、深遠な何かを表現し、慈愛、神秘、古代の知識を伝えている。彼女の音楽は、原始の源から湧き出る清らかな泉のように、不純物がなく、驚きに満ちている。私は、シニッカの音楽がこれほどまでにグラウンディングさせ、浄化し、エーテル的なのはなぜなのか、そして彼女が日本で何をしているのか知りたかった!