宇佐美雅浩は、時空を超えた関係性のある旅をすることで、ある共同体の旅の本質を理解し、その共同体との共同作業によってとらえる写真曼荼羅というアートを創作している。彼の言葉を借りれば、「(長期にわたる曼荼羅シリーズの)個々の写真には、それぞれ異なる地域や立場の人物が中心に描かれ、その周辺には、まるで仏教の曼荼羅画の形のように、その人物の世界を表現する人や物が配されている」。彼の最新作は、東京の中心で愛され、歴史ある公園の過激な再開発計画をめぐる市民と開発業者との対立を描いている。

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